公益法人制度改革、法人機関ガバナンスの充実

はじめに(当事務所のご紹介と今回のブログの概要)

はじめに(当事務所のご紹介と今回のブログ)

当事務所は、非上場の法定監査・任意監査を専門に行う公認会計士事務所であり、上場会社の監査のご依頼は受けておりません。

当事務所の会計監査対応地域は東京を含む原則全国対応ですが、効率性の観点から、大阪府(主として大阪市を含む北部大阪)、神戸市を含む主として兵庫県南部、京都市を含む京都市周辺地域のご依頼を優先しています。

他方で、当事務所のブログは上場会社の最新の公認会計士等の異動など、監査・税務に関する環境変化については積極的に情報を発信する方針であり、今回は、公益法人制度改革の必要性について、公益法人は、法人数約9,700、職員数約29万人、多くの主体からの寄附や会費等を通じて公益目的事業費規模年間約5兆円、総資産約31兆円を有し、民間による公益的活動の主たる担い手となっています。明治29年(1896年)の制度制定、平成18年(2006年)の公益法人制度改革を経て、現代の多様なニーズに柔軟かつきめ細やかに対応できるよう、時代に合わせた改革を進めていくための「法人機関ガバナンスの充実」についてご紹介します。

会社法監査やその他法定監査・任意監査のご依頼はまだ受け付けておりますので、問い合わせフォームよりお申し込みください。

決算期(特に3月決算)によってはここ数年の公認会計士不足の影響を当事務所も受けており、人的資源に限りがあるためお断りする場合があることをご了承ください。

法改正

横田公認会計士事務所ニュース

法人機関ガバナンスの充実の概要

・公益法人は、税制優遇や国民からの寄附を受け、その資金を適正に活用して不特定多数の者の利益の増進に寄与するために公益的活動を実施する存在です。

・それゆえ、不祥事等の防止に加え、徹底した透明化を行った上で自らの経営戦略とその活動に関する社会への説明責任を果たしていくことが、自らへの社会からの認知・理解・支援を向上させるとともに、社会のニーズに応えるための前提となります。

・こうした観点から、活動の自主的・自律的な経営判断がより尊重される仕組みへの転換に伴い、公益法人のガバナンスや説明責任の充実を図り、国民からの信頼をより強いものにしていく必要があります。

横田公認会計士事務所ブログ

個々の法人の実情に応じた自主的・自律的な取組の促進

これまで各法人ホームページで規程類を開示する等の取組は行われていたものの、今後より積極的に自主的・自律的なガバナンス強化に取り組み、その状況を国民に対して発信していくことが求められることから、以下の措置・対応を講ずることとされました。

①法人が自ら取り組んだ内部統制システムの構築等のガバナンス強化策を情報開示の対象である事業報告書等に記載する。

②公益法人、経済界等と行政の協働により、法人のガバナンス強化の取組を支援するとともに、各法人の参考となる好事例の公表・展開を行う。

横田公認会計士事務所ブログ(2024年5月)

理事会・監事等の機能強化、公認会計士等による会計監査機能強化等

① 外部理事・監事の導入

ア.理事のうち少なくとも1人は過去10年間法人の業務執行理事又は使用人でなかった者とする。ただし、人材確保の観点なども踏まえ、小規模法人に関する規律の在り方は検討が必要である。

イ.監事のうち少なくとも1人は過去10年間法人の理事又は使用人でなかった者とする。監事の役割にも鑑み、小規模法人も含めて監事は法人内部出身者のみで構成しない。

② 理事と監事の特別利害関係排除

理事の職務の執行の監査を行うという監事の役割に鑑み、理事と監事で、相互に配偶者、三親等以内の親族等は除外する。

③ 会計監査人による監査機能強化

他の法人制度とも比較し、会計監査人必置の範囲を拡大する。

ただし、小規模法人での法定監査の負担や公益法人の収益が社会に与える影響等も踏まえ、法令で一律に必置とする範囲は一定の収益規模を有する法人とし、それ以外の法人に対しては、ニーズに合った監査機能強化及び支援を行う(具体的には以下)。

ア.法令で一律に必置とするのは、現行の「収益1000億円・費用損失1000億円・負債50億円以上」について、「収益100億円・費用損失100億円・負債50億円以上」とする。

イ.必置でない法人に対しても、任意監査等の選択肢の提示や、監事に対する研修などを行い、監査機能の向上を図る。

④ 評議員の選任

法人の基本的事項の決議機関として理事の選解任権限をも有する評議員会の構成員である評議員について、理事がその選任に実質的な影響力を行使するような不当な関与を排除する方策として、議員の選任及び解任をするための評議員選定委員会を設けて候補を選任すること等を推奨評する。

CPA背景

横田公認会計士事務所ブログ

横田公認会計士事務所ブログ

横田公認会計士事務所は、非上場の会社法監査、医療法人の会計監査、学校法人の会計監査、労働組合の会計監査など上場会社を除く法定監査・任意監査に特化した監査事務所です。

上場会社を監査している監査法人等と比較し、費用面を抑えて実質的な監査を行うことを基本方針にしています。効率性の高い柔軟な会計監査を行うことが可能です。

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