会計監査関連~四半期の非財務情報~
はじめに
新型コロナウィルスの感染拡大を踏まえた対応として、同感染症の影響による提出遅延の場合、有価証券報告書や四半期報告書等の提出期限について各企業が個別の申請を行わなくとも9月30日まで延長されています。
その提出状況が懸念された四半期報告書ですが、3月末決算の上場会社の97%が縁にすることなく期限内に提出しています。
四半期の非財務情報
今回の四半期報告書においては同感染症関連の非財務情報の開示も重要なポイントとなっています。
金融庁は同感染症に関する非財務情報の開示について留意点を示しており(7月1日公表)、非財務情報については、「事業等のリスク」における同感染症の影響や対応等の変更等、前事業年度の有価証券報告書に記載した内容から重要な変更があった場合には、四半期報告書において当該変更の具体的な内容を記載することが求められています。
例えば日東化工は四半期報告書において、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについて、重要な変更があった旨を開示しています。
同社は「新型コロナウィルス感染症等の異常事態リスク」という項目を設け、「前事業年度の有価証券報告書において、新型コロナウィルス感染症か躯体の影響は、2021年3月期第2四半期に概ね収束するものと想定」していたものの、「足元の受注状況や、感染動向に鑑みて、2021年3月期の第2四半期までは深刻な状況が継続し、その後緩やかに改善しはじめ、2021年3月期の第3四半期にはおおむね収束するものと想定しております」と、収束時期の想定を見直した旨開示しています。
おわりに
8月も最終日となりましたが、新型コロナウィルス感染症の陽性者は7月をピークに緩やかに減少してきているようです。
皆さんは、収束の時期をいつごろと予想されていますか?私は、今後も増減を繰り返し、治療薬やワクチンが開発されるまでは収束が見通せないのでは?と少し悲観的に感じています。コロナ禍においては、皆さんそれぞれ、小さな楽しみを見つけて小さな楽しみの中乗り越えましょう。一刻も早い治療薬やワクチンの開発を期待しています。
コロナ禍ではありますが、各種会計監査のご相談・お見積りは横田公認会計士事務所が随時受付しておりますので気軽にご連絡ください。