組織にとってベストな会計監査人を探す方法(公認会計士または監査法人の会計監査)

監査②

はじめに

貴方の会社(法人)は、以下にどれに該当しますか?

1.上場会社

2.資本金5億円以上または負債総額200億円以上

3.会計監査人設置会社(監査等委員会設置会社など)

4.医療法人で会計監査が必要

5.社会福祉法人で会計監査が必要

6国や地方公共団体から補助金を受けている学校法人

7.労働組合

8.公益法人で会計監査が必要

9.その他の法律等により会計監査人の設置や公認会計士の監査証明が必要

会計監査人の分類(監査法人等の規模別分類)

上記の区分ごとに選ぶべき会計監査人を絞っていきましょう

その前に、会計監査人を以下に区分します。

①大手監査法人(4大監査法人)

②準大手監査法人(太陽、仰星、PWC京都、三優、東陽)

③中堅監査法人(アーク、ひびき、アヴァンティア、A&A、UHY東京、東海会計社)

④中小監査法人(RSM清和、アスカ、ハイビスカスほか約100法人)※

⑤上場会社の監査をしていない監査法人※

⑥個人の公認会計士事務所

※④中小監査法人と⑤上場会社を監査していない監査法人を分類する理由は、監査事務所が公認会計士協会の品質管理レビューや金融庁の調査を受けているのが④であり、受けていないのが⑤となります。

上場会社の監査を実施している監査事務所と実施していない監査事務所のメリット・デメリット

●メリット

・上場会社の監査を実施している事務所は一定の品質管理が求められ、品信管理部門が分離しており、監査事務所内部で牽制機能が働いていることです(上場会社数が10社未満の監査事務所は品質管理部門が分離しているとは言い切れませんが...)

●デメリット

・品質管理が求められ、監査責任者が意思決定を行うためには、品質管理部門の同意を求める必要があるため意思決定が遅くなる。

・品質管理部門を分離するためには間接コストが必要となり、監査報酬に上乗せされるため報酬が高くなる

上記を一言で言うと融通が効かないということになります!

選ぶべき会計監査人(公認会計士または監査法人)

それでは、会社の分類ごとにどの監査事務所を選ぶのがベストな選択かを提案します。

この判断は、私の経歴(大手監査法人・準大手監査法人・中堅監査法人・非上場特化の監査法人・個人としての横田公認会計士事務所そろぞれの会計監査を経験)からすべての監査事務所に属して、監査を行った経験から申し上げるアドバイスです。

1.上場会社→大手監査法人・準大手監査法人・中堅監査法人の中から、自社の規模に見合った監査法人を選びましょう。

グローバル企業なら大手監査法人一択です。売上規模1000億円以上なら大手か準大手が無難でしょう。

売上1000億円以下なら相見積により価格と相性で決めるのも良い選択だと思います。

監査報酬を抑えたいのならば、上場会社の監査数10社未満の中小監査法人を選ぶのも選択肢の一つです。

2~9の法人等の場合は売上等の規模に応じて自ずと選ぶ監査事務所が決まります。

(1)売上等の額が収益1000億円以上なら上記、1の上場会社と同じように考えてください。

(2)売上等収益の額1000億円未満500億円以上なら、グローバル企業を除き大手監査法人と準大手監査法人は除外しましょう。監査報酬が高くなります。規模に応じて、中堅監査法人、中小監査法人、個人の公認会計士事務所の中から選択する必要があります。

(3)売上等収益の希望が500億円以下なら、何を重視するかによって監査事務所を決めましょう。

【会計監査に求める優先度】

ア.監査報酬が安い・・・・・中小監査法人と個人の公認会計士事務所で相見積

イ.柔軟な監査(※)・・・・・ホームページなどでアプローチして面談の上決める

※『柔軟な監査』とは、大手監査法人等の形式的で杓子定規な監査ではなく、気軽に会計・税務その他の開示などについて相談できる顧問会計士のような存在をイメージしてください。

ウ.他部署(営業等)に対して、経理部等が日ごろ言えない厳しい意見を言ってくれる監査・・・・・ホームページなどでアプローチして面談の上決める

エ.厳しく間違いの指摘や正しい処理を教授して欲しい・・・・監査法人では無理でしょう。個人の公認会計士事務所にアプローチして決めましょう

まとめ

上場会社及び売上等の収益が1000億円以上の大会社等の場合は、大手監査法人か準大手監査法人。監査報酬を安くしたいなら中堅監査法人の選択肢。

売上等の収益が1000億円未満500億円以上の会社等の場合は、中堅監査法人・中小監査法人・個人の公認会計士事務所で相見積

売上等の収益が500億円未満の会社等の場合は、上記、会計監査に何を求めるかによって監査事務所を決めるのが良いでしょう。

会計監査にはなにも求めない盲印で良いという会社等であれば、とにかく相見積をたくさん取り、一番安い監査事務所に決めればよいでしょう!ただし、そう言う会社の未来は厳しいものになると私は思っています。

参考)当事務所の会計監査のメリット

横田公認会計士事務所は、非上場の会社法監査、医療法人の会計監査、学校法人の会計監査、労働組合の会計監査など上場会社を除く法定監査・任意監査に特化した監査事務所です。

上場会社を監査している監査法人等と比較し、費用面を抑えて実質的な監査を行うことを基本方針にしています。効率性の高い柔軟な会計監査を行うことが可能です。

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